【実施報告】第5回KEIO SPORTS SDGsシンポジウム2025

【実施報告】第5回KEIO SPORTS SDGsシンポジウム2025

2025年3月15日、慶應義塾大学にて「KEIO SPORTS SDGsシンポジウム2025 ~スポーツが創る持続可能な社会へ~」を開催しました。本シンポジウムは、KGRIスタートアップから2年を経て、KEIO SPORTS SDGsセンターとして正式に立ち上がってから初の開催であり、アカデミア、自治体、企業、NPOなど多様な分野の関係者が参加しました。

冒頭では、岡田英史常任理事より、すべての人が関われる社会を目指すスポーツの再定義についてご挨拶をいただき、続いてセンター長・小熊祐子教授からは、センターの活動方針と4つの分科会(①身体活動とシステムズアプローチ、②メンタル&フィジカルマネジメント、③スポーツサイエンス、④インクルーシブ・スポーツ&身体活動)についての説明がありました。

特別講演では、蟹江憲史教授(慶應義塾大学大学院)が「スポーツとSDGsのその先へ」をテーマに、地球規模課題に立ち向かうための変革(トランスフォーメーション)の必要性について提起。Adrian Bauman名誉教授(シドニー大学)からは、オンラインでシステムズアプローチの応用に関する講演も行われました。


セッション①

「自然と身体を動かしたくなる地域づくり~誰一人取り残さない環境~」

辻大士先生(筑波大学)は、社会的つながりと身体活動の関係性、地域住民の健康を育む社会的処方の実践について紹介。伊香賀俊治先生(慶應義塾大学名誉教授)は、園庭の芝生化や都市の設計といったハード面の工夫を通じて、日常の身体活動を促進するアプローチを共有しました。


セッション②

「インクルーシブ・スポーツ~誰一人取り残さないスポーツ~」

中島幸則先生(筑波技術大学)は、「2025年デフリンピックからインクルーシブスポーツの価値を考える」をテーマに講演。國田泰弘先生(慶應義塾大学大学院)は、「2024年パリ大会の経験から考えるインクルーシブスポーツ」と題して、パラリンピアンのサポートを通じて得た気づきや、多様な身体特性に対応した支援の在り方について紹介されました。


本シンポジウムは、スポーツが社会課題の解決や誰もが参加できる環境づくりに果たす役割について、多角的に議論する貴重な機会となりました。今後もKEIO SPORTS SDGsセンターは、人と社会、そして地球の健康のために、スポーツを起点とした取り組みを推進していきます。

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