高知市にて「いきいき百歳体操」の体験と意見交換会を実施しました
2016年10月11日
9月28日(水)、私たち研究班は、高知県高知市に行ってきました。高知市では、住民主体の介護予防活動として「いきいき百歳体操」の取り組みを実施しています。「いきいき百歳体操」とは、2002年度に高齢者保健福祉計画の見直しを検討する中で、マシンを使わない筋力向上プログラムとして高知市保健所の医師、理学療法士によって開発されました。
高知市では住民の方々が主体となって体操を行っている場所が343か所あり、県下や全国においても35都道府県119市町村において「いきいき百歳体操」が展開されています(平成27年度現在)。
今回、私たちはプロジェクトの一環であるコミュニティ形成促進について、体操を活用しているという点において、高知市の活動からヒントを得ること、意見交換を行うことを目的として、高知市を視察しました。
午前中は中野公民館、港公民館に分かれて本視察の主目的でもある「いきいき百歳体操」を実際に行っている会場を見学させて頂きました。会場に着くと自主的に、いきいきと体操を始められていたみなさんの様子が印象的でした。
午後は高知市保健所で、保健所長の堀川氏や理学療法士の小川氏をはじめ「いきいき百歳体操」の活動を支援する方々と「ふじさわプラス・テン」プロジェクトにおけるコミュニティ形成促進のための意見交換会を行いました。
今日、住民主体で活動、継続できている裏には、行政の働きかけの他にボランティアの存在があり、1073人もの方々が支援しています(平成27年現在)。支援が続いている理由として、「やりがいを感じる」、「参加者から「ありがとう」と喜ばれる」、「一緒に体操して自身も元気になれる」と様々な声がありましたが、どれも高知市の方々の温かさが根底にあるのではないかと感じました。
また、高知市のことのみならず、私たちも「ふじさわプラス・テン」の活動の様子、介入6か月後の効果、そして今後についての情報も共有しました。「プラス・テン体操を百歳体操の前に取り入れたい」という声も頂きました。
夜は懇親会の場を設けて頂きました。限られた時間の中で緻密なスケジュールを練って頂き、活気あふれる温かい高知市のみなさまに囲まれて、充実した一日を過ごすことができました。本当にありがとうございました。